2007年11月15日

Bobby Z

今年の4月頃に「極大射程」という小説の映画化の話を
書いたんですけど……あれ、ご覧になった方、いらっしゃいますか。
映画は「ザ・シューター」とかいう名前だったと思いますが。
どうだったのかなあ……あの映画。
何にしてもあれだけ良くできてた本の映画じゃどこか必ずガッカリ
するだろうな、なんて思いつつ僕は結局見てないんですけど……。

そんなことを思い出したのは、今夜のサッカー、浦和-セパハン戦を
見てましたら、そのハーフタイムのCMで「Bobby Z」なる映画のCMが!
当時すでに映画化の噂はあったんですけど、ついにこれも来たか!と。
この本はねー、好きだったんですよー……!!

「ボビーZの気怠く優雅な人生
  /ドン・ウィンズロウ/東江一紀訳/角川文庫」

なんかねー、しばらく経って思い出すと、小説を読んだのか
映画を見たのか、どっちだっったけ?というくらい、自分の中では
ハッキリと映像が見えてまして。そういう本で。
で、まあ、あんだけ面白かったわけで、自分は文字を読みながら
映像を見ちゃってたんだから、まあ、今回も映画を見る必要はないかなあ、と。

で、このドン・ウィンズロウですが、この「Bobby Z」は単発なんですけど、
ニール・ケアリーという探偵を主人公にしたシリーズが有名です。
全て創元推理文庫で、

・ストリート・キッズ
・仏陀の鏡への道
・高く孤独な道を行け
・ウォータースライドをのぼれ
・砂漠で溺れるわけにはいかない

……という全5冊で、(著者は再開を匂わせているようですが)
一応これで完結、ということになってます。
特に1作目「ストリート・キッズ」、まだお読みでない方は是非いかがでしょうか。
きっと続編も読みたくなっちゃうと思いますけど。

http://www.amazon.co.jp/ストリート・キッズ-創元推理文庫-ドン-ウィンズロウ/dp/4488288014/ref=sr_1_6?ie=UTF8&s=books&qid=1195057107&sr=1-6
リンクついでにレビューから無断引用しちゃうとこんな感じ……
「9歳の時からニューヨークの路上で「ストリートキッズ」として
 食い扶持を稼ぐ孤児ニール。11歳の時、財布をすろうとして失敗した
 相手が後に「父親」代わりとして探偵業の師匠となるグレアムだった。
 グレアムの属する組織の使いっ走りとして探偵業のイロハをたたき込まれ
 ながら成長したニールは、大学院に進み文学を志すが・・・。
 自らの意に反して、組織からの依頼で探偵役を務めることを余儀なくされる。

 ニールはハードボイルド小説にありがちな荒事の得意なマッチョな男では
 ありません。そもそも、プロの探偵でもなく、探偵業をやりたいわけではない。
 それでも若者らしい純粋さと、それでいて何かに怒っているような反骨精神、
 瑞々しい感性で、事件に挑みます。
 その姿がとても気持ちよく、青春小説としても一流の作品です。」
……というような。

実はこのシリーズのこと、後半2冊を読まないままずーっと忘れてまして。
というのも、最初の3冊から、あとの2冊まで、日本版が出るのに
もの凄ーく時間がかかったんですね。
待ちきれずにロケ中にペーパーバックを買っちゃったりしたんですが。
ま、それ読んで理解できる英語力でもないのでそのまんまになってて。
思い出しちゃったんで、残りを読んでみようかなあ。
最初から読み直すか……。

ちなみに、この「東江一紀」さんの翻訳、とても上手だと思います。
やはり翻訳本は訳者次第。しかし、この人が訳さなかったせいで
後半2冊を延々待つことになっちゃったんですけどね。
あと……、こんなこと書きながら思い出しちゃったのは、
ロバート・R・マキャモンの「スワン・ソング」という本。
これも完全に映像を見ちゃいながら読んだなあ、と。
好きな本なんですが、これはどうやら現在中古本でしか入手できない模様。

今さらながら読んでます、「生物と無生物のあいだ/福岡伸一」
次に控えてますのは「越境/コーマック・マッカーシー」
「ビック・リボウスキ」が僕は大好きなんですけど、そのコーエン兄弟の
新作が「No Country For Old Men」という、このコーマック・マッカーシーの
小説。(既に訳書は出てます。「血と暴力の国」)
それでちょっとこの作家、読んでみようかなあ、と思いまして。
一式を図書館に予約しましたら最初に届いたのがこの「越境」で。
などなど、ちょっと本のことなど思い出した今宵でした……
posted by nurhati at 01:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月06日

好きじゃない

そう、ホント、イヤなんですけど、これは不覚にもちょっと笑ってしまった。

http://lou5.jp/

このアタシのブログをこれで変換しちゃうとこうなります。

http://lou5.jp/?url=http%3A%2F%2Fbeef.seesaa.net%2F
posted by nurhati at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月01日

シミュレーション

最近出た発泡酒を数種類飲んでみたんですけど……
なんかねー、ちょっと悔しいような気もするけど、
晩酌なんかはこれでいいかあ、みたいな。
これまでは、エビスのザ・ホップって奴にしてたんですけど、
で、実際2つ並べて飲み比べれば絶対美味しいのはそっちだと
思うんですけど、なんかね、別にいいかあ、みたいな。
なんたってエビスは1ケース買うと4500円くらい。
比べれば発泡酒は2000円見当安いですからねえ。
気分は半額じゃないですか。

実際、そういう「ビールでないビール」が登場した頃に比べて
最近のって美味しくなってると思いませんか?
穿った見方を反映すれば「美味しく感じるように作れるように
なった」というべきか。

ちょっと思い出すのはMDだったりして。
MDって出た当初は、なーんか肝心のものが抜けてる感じで
便利かもだけどちょっとこの音じゃなあ、と思ってたんです。
でもそのうちなんだか、聴感上問題ないかあ、みたいな感じに
進歩してったと思うんですよね。

なんか発泡酒も似てるかな、と。

音や映像だったら、耳や目に感じない領域のデータだけをそぎ落とす……
というかそこは思い切り圧縮しちゃう技術、
食べ物飲み物だったらうまいこと舌に感じさせるようにシンセサイズ
する技術、という感じかなあ。

白い粉を数種類混ぜればほぼ本物そっくりなフレーバーができちゃうという
ちょっと恐ろしい時代です。

シミュレーション。

上記圧縮というよりはむしろシンセサイズですが、
最近のギターやベース用のエフェクターには、過去のさまざまな
名アンプの鳴りを再現したプリセットが入ってます。
モデリング、とか言って。
本当かどうかは知りませんが、そういうメーカーでは、そういう
アンプの極上コンディションのものを実際に入手して、その鳴りや
音響特性を徹底的に分析して作っているのだとか。

知人に長年マーシャルをおっかけてたギタリストがいまして、
実際に何台も入手して使ってきた人。そんな人がこういう
エフェクターのシミュレーションされたマーシャルで弾いてみて
あ、なんか、これでいいや、って気がする……とつぶやいちゃったとか。

大変なんですよね、本当のマーシャルで行こうと思ったら。
コンディションの良い物を探すのがまず大変、メンテも必要、
デカくて場所取るし重いから運ぶのも大変。非常に高額な単機能。
それに比べたら、ン万円のこんなちっちゃな箱に極上のマーシャル
(にそっくりなもの)が入ってる。おまけにツインリバーブも
メサブギーも、VOXも、そのほかいっぱい入ってる。
おまけにアンプとスピーカーのありえない組み合わせから
どういう材質でできたどういう広さの部屋で鳴らしてることにするか、
なんてことまでいろいろ試せる……。

今はまだ、実物のマーシャルが「本物」でそういうエフェクターは
それを真似た「シミュレーション」だと思っているかも。
でもそうこうしているうちに「本物」って何だったのか、
よくわからんことになっていきますね、こうれはもう絶対に。

アナログならではのゆるみやファクターが気持ちいいと、かつて
思っていた人たちも今や設定ドンピシャ、何の遊びもなく
ガッツリ効くデジタルの方が気持ちよくなりつつあります。
何より、アナログでは不可能だった世界がデジタルにはある。
そこから発する創造の可能性をただ忌み嫌うのではもったいない、と。
内部が鏡張りの東京ドームの倍の広さの空間で手が4本あるドラマーに
ラディックのビスタライトのキットをテンポ240で鬼のように叩かせる
……別にシミュレーションとしては何の問題もなくできちゃうわけです。

そういう変化はたかだかこの20年くらいのこと。
人類の歴史全体の中では非常に急なカーブだと思います。
視覚・聴覚、そしておそらくは味覚・嗅覚も。
そういった人間の代表的な感覚が、自然との乖離の少ない、かつて
そう呼ばれた「本物」たちの座を追い落とそうとしている、デジタルな
シミュレーションの嵐にさらされているのではないか。
気が付いていないだけで、実はそういうドンズバ遊びのないエネルギーって
人間の物理的な構造にどこか無理な力をかけていることになっていないの
だろうか……。

なんて危惧を覚えてしまうのは旧時代人ならではなんでしょうかね……。
posted by nurhati at 05:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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